今日はそんな日だ

ついにこの日が来ました。

 

2011年暮れ、かねてからの盟友、青春やえざくらに「D君のトラックでアルバム作りたい」という話を持ちかけられたのがキッカケ。

 

最初に出来た曲が"Black Girls Talk"。これはイケると手ごたえをお互い感じた矢先の2012年明け、僕の一身上の都合で制作が完全中止。中止どころか、僕は音楽制作自体がこれから出来るかわからない状態だった。

真っ白で崩れそうな毎日だった。そんな中でも、「SIRU EP」だけは絶対作らなきゃと思っていた。

この作品を楽しみにしていた人がいたから。

 

「SIRU EP」のコンセプトは、僕の作るハードなトラックに青春やえざくらのポップでキャッチーなラップが乗れば面白いんじゃないかという化学反応的な所に置いていた。

「SIRU EP」の「SIRU」は、僕達がよく使うスラングみたいなもので「だし汁」的な意味合いがある。

キャラの濃い人がいたら「あの人めっちゃ独特な汁出とるなー」といった具合に。

 

青春やえざくらは「らっぷびと」氏のレーベルからアルバムを一枚出して、その関連のコンピに多数収録されていて、彼らの持つ独特のキャラクター性を既に存分に発揮していた。僕はこんなに汁の濃いアーティストはそうなかなかいないと思っていた。

 

僕の作るトラックを青春やえざくらは「Da.I汁が出とる」と昔からずっと好いていてくれた。

僕の持つ"汁"と、青春やえざくらの持つ"汁"を混ぜた作品を作れば、超濃厚な作品になるだろうと三人で確信していた。

それが、先に書いた「SIRU EP」の始まり。

 

そんだけ濃いものを作ればみんな俺達を「知る」ぞ、と。

 

その意を込めた「SIRU」でもあった。

なにせインディーアーティスト戦国時代。誰もがアーティストの時代にどれだけ知ってもらえるかは本当に重要だから。

 

でも、その前に僕達は、自分達やお互いや、現実や環境を知らなさすぎた。

だから制作すらならずぶつかり合って嘆いて、怒って泣いて、ぐしゃぐしゃになった。

きっと今まで目を背けていたモノをまじまじと、初めて直視して凝視することになったからだと思う。

 

人に知ってもらうためにはまず自分を知ること。

 

心と向き合って、みんなが素直になって、そしてレコーディングが終わったのが2013年3月6日。

僕達は自分を「知る」ことが出来た。それは少しばかりかもしれないけれど、背いていた頃と比べれば知れたはず。

 

最後の曲「3月6日」が出来たとき、「SIRU」の三つ目の意味、自分を「知る」が作品に込められた。

 

でも、聞いてくれる人はそんな事を感じなくて、感じ取ろうとしなくて全然いい。

 

ただ純粋にかっけー!とか、おもれー!とか、そんなのでいい。

 

僕達はこの作品をリリースして汗と涙が詰まった汁を撒き散らす。そしてまた新たな汁を凝縮し配合します。

 

そして、レーベル名に込めた「出逢いと別れ」。

この二つの意味を込めたように、新たな人、物、街、出来事で出会って何かを失うことになっても、強く進んでいきます。

 

3/14 今日はSIRU EP発売日。そんな日だ!

 

Da.I